受験生のこれからの学習
夏期講習もⅣ期に入り、この先受講する講座にもよりますが、半分以上が過ぎました。
生徒たちが不安がっていた夏期課題も4年生は全員問題なく提出できそうですし、6年生もほとんどの生徒が順調に進んでいます。(5年生は…もう少し勉強時間を確保しないとならない子が多いです…)
ただ全体的にみると、例年より頑張っているように感じます。
特に6年生はこの夏スイッチが入った子が多く、この先の受験への不安も相まって、勉強への力の入れようが凄まじいです。
朝から晩まで12時間以上教室にいる子もおり、休みの日も周りと差をつけるために勉強時間をしっかりと確保しているようです。
受験生としての夏の過ごし方は現段階ではとりあえず合格といえるでしょう。
ではこの夏を乗り切った後、いったい何に力を入れて勉強をすべきなのか。夏期講習の間に自分の苦手部分をすべてをカバーできるわけではなく、「できるようになったもの」と「できないままのもの」に分かれるはずです。その「できないままのもの」を、この先受験までにすべてクリアにすることはできません。力を入れて取り組むものと、ある程度にとどめるものにさらに分けていくべきなのです。
それは個人個人で変わってくるはずです。今までの勉強の仕方、この夏の過ごし方、志望校のレベル、その子のレベル等から考えていかなければなりません。
その中で皆が共通して、絶対に手を緩めてはならないものがあります。
それは「算数」です。
この先算数にかける時間を増やすことはあれども、減らすことは絶対に許されません。何度も言い続けているように、算数での差を他の科目で埋めようと思うと大変な作業となります。
教室でも3泊4日30時間算数合宿、4時間半ALL算数の日曜特訓等を用意しているのは、この先の算数の大切さを私たちは身に染みてわかっているからです。
ただそれだけでは足りません。ひとりひとりが自分で算数に取り組む部分も、この先つくらなければならないのです。
算数が得意な子は、志望校レベルの問題に毎日しっかり当たるべきですし、不得意な子は計算一行問題レベルを毎日コツコツとやり続けなければなりません。
算数から逃げて理科や社会、国語の読解等に尽力しても全体の成績は上向いてきません。(国理社が揃って抜群に得意だ、というのであれば話は別ですが…)
とにかく、「理社が忙しくて算数にかける時間がとれない」なんてことにならないように。そうなるのであれば「算数ばかりで他の科目に手が回らない」の方がマシです。
もちろんバランスは大事ですが、模試ではなくひとつひとつの志望校で差がつくのは「算数」をおいて他にない。算数が最重要科目なんだ。ということを肝に銘じてこの先の学習計画を立てていきましょう。