9期生の受験を終えて…

本日應修会9期生の受験全日程が終了いたしました。

まだ数校発表待ちの学校はありますが、子供たちが今までの努力を出し切る場はひとまずここで終了となります。

 

具体的な数字などは次回の保護者会でご報告をさせて頂きます。9期生自体の受験がどうであったのか、2020年の受験がどうであったのか……現在講師全員で、この数週間で何十校と解いてきた問題を分析して次の受験生に伝えたい情報をリストアップしている最中です。

この場では9期生とその保護者の方々に対しての言葉のみとさせていただきます。

 

まずはお疲れ様でした。子供たちもそうですが、お父様お母様は特に、ご苦労をおかけいたしました。お弁当作りや送り迎え、過去問の準備や間違えた問題のピックアップなど、お父様お母様のサポートなくしてこの受験は成り立ちませんでした。面談や電話、メール等々で数々の厳しい、無礼な言葉もあったかと思います…いやありました。合格のためとはいえ大変失礼いたしました。耐えて耐えて最後までお付き合いいただいたこと感謝申し上げます。子供たちからもお家でたくさんの感謝の言葉が述べられていることでしょう…多分…いや絶対に。

 

新6年生になって初めての保護者会の際、「危機感を感じています」の私の言葉から始まった9期生の受験は茨の道そのものでした。スイッチの入らない男子、算数理科から逃げたい女子、これぐらいでいいかなーとセーブする男女…しかし「〇〇(難関上位校や偏差値的に遠く離れた学校)行きたいなー」という能天気ぶり…8期生の壮絶な受験を最後まで見ておきながら超楽観的に過ごす12歳の子供たちを見て、まだ気持ちは若いつもりでいる私も違う種類の何かを見ているかのようでした。手を変え品を変え、叱ってみたり褒めてみたり。それでもウンともスンとも言わない彼らはさながら大きなかぶのようでした。お父さんもお母さんも茂山も金子も東も大本も藤井も、その他いろいろな人に引っ張ってもらってもまだまだ抜けないかぶ。それでも夏前ぐらいから何人か抜け始めたかぶがおりましたね。秋になり、冬になり、すでに抜けたかぶを見て焦りだした抜けないかぶ達がぽんぽん面白いように抜けていきました。さんざん心配かけさせたくせに受験がはじまるとしっかり合格を勝ち取ってくるかぶ達。「なんだか帳尻合わせてうまくいっちゃったなぁ。この先の人生大丈夫かなぁ」と感じなくもないですが、第一志望に合格できた子、本当によかったですね。

でも、そういかなかった子もおりました。ある程度志望順位の高い学校には皆合格を取れて、行く学校を全員作れましたが、夢見た第一志望には届かなかった子もおります。あの時大人の意見を聞いておけばよかったなと感じませんか?もう少し早くからやっていればと感じませんか?

まぁそういう思いは大半の人間が人生の中で数々の結果が出たときにそう感じるものです。後悔先に立たず。もしあの時ああしていれば…等と考えても結果は変わらないのです。大事なのはここで得たり失ったりしたものを今しっかり見つめなおすこと。適当にこの受験を終えるのではなく、その見つめなおしたものをしっかりと自分のものにしてこの先の人生で活かすことです。

どの学校に進む子も、行く先は皆等しく「中学校と高校」です。青年期に入るこの大事な6年間で自分の枠を精一杯広げ、色々なことにチャレンジしましょう。ひとまず皆高校受験がないわけですから受験にとらわれずにたくさんのことを学ぶことができます。中高生時代に学ぶ面白さに出会えた子は人生で超得をします。私のまわりにはそんな人間がたくさんいます。大きく羽ばたく友人や先輩、後輩を見れているのも自分の財産のひとつだと思っています。私は残念ながら学べませんでした。アホなことをして4年ほどを過ごし、高校生半ばで少しずつ気づき始めましたが、それこそ「もっと早く勉強しておけばなぁ」と、これは今でも思っています。無駄にした時間を取り戻すかの如くこの年になって色々なことを学ぶようにしていますが、残念ながら時間も体力も若いころとはくらべものになりません。中高の6年間は本当に大事。これはどの大人も口をそろえてそう言うはずです。

学ぶのは一般的に言われる勉強だけではないですし、人と付き合うのも、運動するのも、芸術にうちこむのも、すべて学びです。君たちの努力と大人のサポートによって勝ち取った学びの環境を無駄せず、一生懸命に日々を過ごしてください。

なかなか疲れましたね。休んだり、我慢していたことをおもいっきりやってください。私たちも疲れました。しばらく休んで……とはいきません。次の学年が明日からスタートします。君たちが見せてくれた背中を追いかけて次は10期生が始動していきます。教室にきて、授業をうけて、10周年を迎え、バージョンアップした應修会の変化に驚くでしょう。子供たちの第一志望合格に向けてまた頑張ります。

 

9期生はこのあと毎週土曜日にスタートアップ講座があり、「受からないと今年からないかもー」と私が嘯いていたUSJへの卒業旅行ももちろんきっちり行います。かぶ達も頑張ってきたのでUSJでおもいっきりはしゃぎましょう。

制服が来たらぜひ見せに来てください。少し大きめの着られている感満載の制服姿を見るのを楽しみにしています。

多分もう私たちに(特に茂山に)叱られることもないでしょう。相当大変でしたけど、結構楽しかったですよ。たくさん叱りましたけどたくさん笑いましたしね。この1年のインスタグラムや最後のムービーを見るとなんだかんだいい1年だったなーと思います。

まだ会う機会はたくさんあるけれど、ひとまずここでさよならです。将来「えー!すげーじゃん!」と言わせるカッコいい大人になるべく頑張ってください。親にうるさいとか言ったり、いらんこと言ったり、ライトセーバーで切りかかったり、変な顔して足もじもじしたり、何しゃべってるのかわからなかったり、グミ食べ過ぎたり…そういうのもう控えましょうね。中学生だからね。親に「先生聞いてくださいよー!」って言わせるなよ。

 

お父様お母様最後まで本当にありがとうございました!また何かないことを、本当に、心から、祈っております。

それでも何かありましたら…その時はぜひご相談ください。

 

中学受験指導塾 應修会

塾長 茂山起龍

 

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