時間がない!国語はどうする?
都内入試まであと36日。5週間となりました。そろそろ本人たちも「怖さ」を感じ始めてくる頃でしょうか。連日受験生のお母様からご相談を受けますが、筆頭に上がってくるのが「国語は今後どうしていったらよいか。」ということです。確かに難しいですよね。
少し乱暴な言い方になるかもしれませんが、今から受験生の読解力がぐーんとアップする…なんてことはそうそう起こることではありません。
得意な子が更にレベルアップ!これはあるでしょう。しかし、国語が全くできなかった子がこの時期に急に得意科目になった!なんてことはほとんど聞いたことがありません。
ではもう国語は捨てよう。算数や理社に時間を費やそう!と思いきれれば良いですが、いかんせん国語は算数と同等の価値(配点)があり、捨てる事は事実上不可能なのです。
私は国語とは「語彙力、精読力、対応力」の3点が柱であると思っています。
語彙力とは言葉の知識。漢字や慣用句をはじめとした言葉をどれだけ知っているか、書けるかということです。
精読力とは読む力。通読ではなく精読です。文章の核をとらえ、流を読み取ることができるかどうかということです。
対応力とは設問に対し、どれだけ言うことを聞けるかということです。
私はこの3つの柱のうち語彙力と対応力は最後まで伸ばせると思っています。実際100日を切ってから知識問題を解く時間を増やしました。また、読解問題を自力で解かせ、ルールにあてはめさせ、設問とにらみ合う時間も増やしました。このやり方は最後までやり通します。なので、お家の方では主に語彙力鍛錬の時間のみを取り、空いた時間は過去問と他教科に充ててください。
この方法で国語ができない子は「なんとか他の教科の足を引っ張らない」程度にまで向上するはずです。そのためには知識問題に対して本気で取り組むこと。間違えた問題、知らなかった言葉は100%覚えてください。もう時間がありません。「また今度」はないですよ。知識問題満点は全員、国語が苦手な子は読解問題最低5割、得意な子は7割を目指して頑張りましょう!